クマゴロです。
クルーズ業界になかなか面白いニュースが入ってきました。
The Ultimate World Cruise | Royal Caribbean Cruises
世界最大級のクルーズ船を有することで有名な「ロイヤルカリビアンクルーズ」社が、
Ultimate World Cruise(世界一周クルーズ)
を発表しました。(21年10月20日付)
同社では初となる世界一周クルーズで、Webサイト(英語)を見ていると色々と規格外すぎて朝から笑ってしまいました。
早速、この記事でざっとご紹介したいと思います!
※なるべく正確性を意識して翻訳&執筆していますが最新情報については適宜、上記のサイト(https://www.royalcaribbean.com/ultimate-world-cruise/)をご参照ください。
ロイヤルカリビアンクルーズとは
ロイヤルカリビアンクルーズは、「カジュアルクラス」に位置づけられるクルーズ会社で、「これ、船なの?!」と思わず言ってしまいそうな大きさの船や面白い船内設備を作っていることで有名なクルーズ会社です。
クルーズ会社のランク分けについては「クルーズ船のランク分け?カジュアルクラス、プレミアムクラス、ラグジュアリークラスそれぞれの特徴をざっくり解説!」の記事でも解説しています。
我が家はロイヤルカリビアンクルーズの船には2回ほど乗り、とても楽しいクルーズを楽しむことができました。
(クルーズ会社とは関係ない、香港発着クルーズの「客層は」NGでしたが…苦笑)
クルーズ旅行記1>>オアシスオブザシーズで行くカリブ海クルーズ旅行記1
クルーズ旅行記2>>ボイジャーオブザシーズで行くベトナムクルーズ旅行記1
ロイヤルカリビアンの世界一周クルーズ概要
次に世界一周クルーズの概要について書いていきます。
クルーズの宿泊数は驚きの274泊!
クルーズは数泊のショートクルーズから100日前後の世界一周クルーズに至るまで様々な日程で楽しむことができます。
この記事のテーマでもある世界一周クルーズは、クルーズ会社によりけりですが、大体90泊~120泊くらいのコースを組まれていることが多いです。
ところが…!
今回発表されたロイヤルカリビアンクルーズの世界一周クルーズ。
クルーズの期間はなんと「274泊」!!
2023年12月10日にアメリカはフロリダを出港し、南米→南極→北米→オセアニア→アジア→東南アジア→中東→ヨーロッパ(地中海/北欧)→北極圏→大西洋横断を経て2024年9月10日再びフロリダに戻ってくる、という航路になっています。
通常の世界一周クルーズに2回行ってもまだ終わらないほどの長さです。
運行するクルーズ船は「セレナーデオブザシーズ」
今回の世界一周クルーズはロイヤルカリビアンクルーズ社の数あるクルーズ船のうち「セレナーデオブザシーズ」という船が担当するようです。
Serenade of the Seas(セレナーデ・オブ・ザ・シーズ)の情報|ロイヤル・カリビアン・クルーズ日本語公式サイト (royalcaribbean.jp)
ロイヤルカリビアンクルーズの目玉とも言える22万トン級の「オアシス」クラス、16万トン級の「クァンタム」クラスのような大型船に比べると9万トンとやや小さくなりますが、世界各地を航行する必要があることを踏まえると、ある程度小回りの利く中型船のほうが良いのかもしれません。
世界一周クルーズで訪れる国や寄港地
ロイヤルカリビアンクルーズの世界一周クルーズは大きく「4つのパート」に分けられています。
- Expedition1:南北アメリカ大陸と南極
(寄港地:36か所、宿泊数64) - Expedition2:アジアと太平洋地域
(寄港地:40か所、宿泊数87) - Expedition3:中東と東地中海
(寄港地:44か所、宿泊数63) - Expedition4:西地中海、英国、北欧、北極圏
(寄港地:40か所、宿泊数63)
これらを全部合わせると、
- 寄港地の数 → 160か所
- 宿泊日数 → 274泊※
- 寄港する国 → 60か国以上&7大陸全てに寄港
というとんでもないスケジュールになります。
※各パートの宿泊数を足すと277になりますが、パート間の切れ目が恐らく重複するので重複を除くと274ということになるんだと思います。
フルクルーズ(最初から最後まで全部乗る)はもちろん、このExpedition1~Expedition4それぞれの単位で乗船することもできるようです。
Expedition2には日本への寄港も含まれており、「沖縄(石垣と那覇)」「長崎」「鹿児島」「東京」「静岡(清水)」「大阪」が寄港地としてリストアップされています。
詳しい行程は以下から見られます。
Destinations & Ports | The Ultimate World Cruise | Royal Caribbean Cruises
さらに「世界7不思議※」の観光も予定されており、
- 万里の長城(中国)
- イグアスの滝(ブラジル/アルゼンチン)
- ペトラ遺跡(ヨルダン)
- マチュピチュ(ペルー)
- コルコバードのキリスト像(ブラジル)
- ギザのピラミッド(エジプト)
- チチェンイッツァ(メキシコ)
- アルテミス神殿(トルコ)
- コロッセオ(イタリア)
- タージマハル(インド)
- グレートバリアリーフ(オーストラリア)
世界7不思議と呼ばれる観光地(≒世界遺産)を訪れるのもこの世界一周クルーズの特徴。
※Webサイト上では「11 World Wonder」と書いており、直訳すると「世界11不思議」になりますが、これは『世界7不思議』を模したものと思われます。
世界一周クルーズの費用や特典など
費用は内側客室で1人約700万円から!
150を超える寄港地に、60国以上の訪問、11の世界の不思議(≒世界遺産)に274泊に及ぶクルージング…
壮大なロイヤルカリビアンクルーズの世界一周クルーズの気になるお金は…
- 内側客室 :60,999USD/人~
- 海側客室 :64,999USD/人~
- 海側バルコニー客室:78,999USD/人~
- ジュニアスイート :111,999USD/人~
- 他のスイート :要問合せ(!!)
上記のような料金体系になっています。
※別途、港湾税・諸税が4,677USD/人がかかってきます。
単純計算で1USD=110円とすると、基本料金のみで最安値がざっくり1人700万円。※2023年1月6日までに全額精算すると、ここから10%引いてくれるようです。
決して安くはありませんが、1泊あたりで見ると約25,000円くらいなのでクルーズ中の飲食代も込みという点を踏まえるとかなりお得なんじゃないかと思えてくる自分もいます。(270日も行けるかは別ですが笑)
関連記事>>クルーズはオールインクルーシブ?料金に含まれるもの・含まれないものを解説!
世界一周クルーズ予約者の特典も豪華!
調べていて驚いたのが世界一周クルーズを予約した人に対する特典の数々。
- (フロリダまでの)ビジネスクラスの航空券
- 空港・ホテル・港間の送迎サービス
- ホテルでの前泊
- 世界7不思議(11不思議)の寄港地観光
※ロイヤルカリビアンのプラチナ会員以上のみ - クルーズ中のドリンクパッケージ(アルコール含む)
- クルーズ中のランドリーサービス
- サービスチャージ(チップ)
- 船内WiFi
これらがクルーズ予約者の特典として付帯されるようです。
①~③が日本からの旅行者にも適用されるかは不明ですが、少なくとも⑤~⑧はクルーズ中の話&追加料金を気にしなくて済むので嬉しいですね。
ある意味、最もコスパ&効率の良い世界一周旅行と言えるかもしれません^^;
おわりに
ロイヤルカリビアンクルーズの世界一周クルーズ、あまりに規格外だったので思わず記事にしてしまいました。
- 274泊のオールインクルーシブな船旅
- 60以上の国、150以上の寄港地
- 費用は内側客室で1人700万円+諸税から
数日や1週間くらいの休みでも手軽に楽しめるクルーズ旅行ですが、さすがにこのクラスの世界一周クルーズになると時間とお金に余裕がある方じゃないと難しいかもしれませんね。。
お金と時間に余裕のある方、是非クルーズの優雅な旅を検討してみてはいかがでしょうか^^
※今回はロイヤルカリビアンクルーズ本社のサイトをご紹介していますが、ロイヤルカリビアンは日本語サイトもあるので興味のある方は日本語サイトもチェックしてみてください。
※世界一周クルーズの情報はまだ出てないかもしれません
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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