クマゴロです。
「クルーズ旅は子連れ家族におすすめ!」
と言われることがちらほらあります。
その理由の1つとしてコスパの良さが挙げられます。
関連記事>【実体験】7回のクルーズ旅行で感じたクルーズの6つメリットと6つのデメリット
「子どものクルーズ代金が無料」のクルーズ会社もあったりするので、それがコスパが良いと言われる所以ですね。
一方、子連れだと結構良いお値段する…、なんて声も見かけたりします。実際に我が子を連れて乗ったダイヤモンドプリンセスの日本発着クルーズも最安の内側客室を選んだにも関わらず、それなりのお値段でした。
関連記事>日本発着クルーズで実際にかかった費用を公開!【プリンセスクルーズ】
この記事ではそんなクルーズ代金事情、特に「子ども料金」に焦点を置いて解説していきます。以下の3点について書いていきます。
- クルーズにおける「子ども料金」の考え方
→結論:「子ども料金」という概念は原則ない! - 子ども料金の設定があるクルーズ会社
→結論:MSCクルーズ、コスタクルーズ - 条件付きで子ども料金の設定があるクルーズ会社
→結論:ロイヤルカリビアン、ノルウェージャンクルーズ
この記事を読んでいただければクルーズにおける子ども料金の考え方やコスパ面でファミリークルーズに適したクルーズ会社を知ることができます。
是非、最後まで読んでいただければ幸いです。
クルーズにおける「子ども料金」の考え方(前提)
まず、クルーズ旅行における「子ども料金」の考え方について解説します。
結論を先に書くとクルーズにはいわゆる「子ども料金」という考え方は基本的にありません。
クルーズでは日本のホテル宿泊のような「未就学児は無料」といった考えがなく、子どもが1歳だろうと10歳だろうと何かしらの料金が必要になってきます。
料金体系はクルーズ会社により様々ですが、多くの場合、以下のどちらかを採用しているケースが多いです。
- 大人と同額が適用される
- 3~4人目料金が適用される
(≒実質的な子ども料金)
次でもう少し詳しく書いていきます。
パターン①子どものクルーズ代金は大人と同額
まず1つ目は「大人と同額」が設定されるパターン。
文字通り、子どもの年齢問わず子ども1名につき大人1名と同じ料金がかかることになります。このルールが適用されるクルーズ会社だと、費用面で見るとどうしてもクルーズ代金の総額が上がり、お財布に厳しくなってしまうのがこのパターンです。
クルーズの世界だと一般的な考え方ではありますが、例えば国内のホテルステイに行き慣れてる方とかだとこの考え方は戸惑うかもしれませんね。
パターン②子どものクルーズ代金は「3~4人目料金」が適用される
2つ目は「大人と同額まではいかないけど、一定の料金は必要」だよというパターンです。
パターンとしてはこちらのほうが多い印象です。
こちらの場合は子どもの年齢が何歳か?という点はあまり関係なく、「(同室に)3~4人目がいるならその人は大人料金の50%必要」といった料金設定がなされます。
※「〇〇%」の部分はクルーズ会社により異なります。
3~4人目の料金が大人の50%だと仮定すると、例えば大人2名+子ども2名でクルーズに行く場合は、合計で大人3名分の費用(1名分+1名分+0.5名分×2=3名分)が必要という計算になります。
ここで知っておきたいのが「(同室の)3~4人目」は自身の子ども限定という訳ではない点。
少し見方を変えると、
- 友人4人でクルーズに行く
- 自分と両親の3人でクルーズに行く
といったケースにおいても3~4人目は専用の料金設定になるため、結果的に少しお得にクルーズを楽しむことができたりします。
子ども料金の設定があるクルーズ会社
クルーズ旅行における子ども料金の基本的な考え方は上記の通りです。
「じゃあクルーズには子ども料金はないのか?!」
と言われるともちろんそんなことはありません。クルーズの世界では見ると少数派ではありますが、子ども料金の設定があるクルーズ会社もあります。
まず、明確に子ども料金に関する扱いを定義しているのは、
- コスタクルーズ
- MSCクルーズ
この2社です。
(他にもありますが日本発着クルーズもやっている有名どころを紹介しています)
コスタクルーズの子ども料金
子ども料金の設定があるクルーズ会社、1つ目は「コスタクルーズ」。
コスタクルーズでは、
「18未満のお子様は5,000円/泊or半額」
という子ども向けのサービスがあります。ひと昔前は子ども料金無料だったのですが、制度が改定され、今のような内容になっています。
例えば3泊4日のクルーズだと、子ども1人につき15,000円かかりますが、大人と同額だったり、3~4人目料金になるのに比べるとぐっと安くなるので、嬉しい制度ですね。
MSCクルーズの子ども料金
2つ目は「MSCクルーズ」。
お得な情報 – クルーズ料金 – お子様のクルーズ料金無料 | MSCクルーズ
MSCクルーズでは、
「11歳以下のお子様はクルーズ料金が無料」
となっており、こちらはコスタクルーズとは違って無料になるパターンですね。
※無料といってもベースとなるクルーズ代金のみが対象で諸税や港湾税等の諸費用は精算が必要となります。
子ども料金の設定(条件付き)があるクルーズ会社
次に「条件付き」で子ども料金の設定があるクルーズ会社を書いていきます。
- ロイヤルカリビアンクルーズ
- ノルウェージャンクルーズ
この2社については、「3~4人目料金」の設定を基本としつつ、「キャンペーン開催時に子どもが無料になる」可能性のあるクルーズ会社です。
ロイヤルカリビアンクルーズの子ども料金
ロイヤルカリビアンクルーズは不定期でキャンペーンを開催しており、キャンペーンの特典の1つに「子どもクルーズ代金が無料」が設けられることがあります。
ちょうど2021年12月現在、シンガポール発着のクルーズ限定でキャンペーンが開催されており、シンガポール発着クルーズに限り、同室の子ども料金が無料になっています。
【予約開始!シンガポールクルーズ】|ロイヤル・カリビアン・クルーズ日本語公式サイト
同室の12歳以下の子どものクルーズ代金が無料になるだけでなく、1~2名目も半額になる非常に強力なキャンペーンなので、少しでも興味のある方は是非サイトをのぞいてみてください^^
ノルウェージャンクルーズの子ども料金
ノルウェージャンクルーズもロイヤルカリビアンクルーズと同様に「3~4人目料金」を設定しているクルーズ会社で、こちらは「Free At Sea(フリーアットシー)」というキャンペーンがほぼ常時開催されています。
その特典の1つとして「3~4人目の料金が無料」というものがあります。
ノルウェージャンクルーズラインのお得な船旅 | ノルウェージャンクルーズライン (ncl.com)
このキャンペーンが適用されていると、
「3~4人目が無料≒子ども無料」
という状態になるのでお得にクルーズを楽しむことができます。
諸税と港湾税はいかなるケースでも必要!
これまでに子ども料金の考え方について書いてきました。
最後に1点だけ注意点があります。
それは、キャンペーン等で子どものクルーズ代金が無料になったとしても「諸税・港湾税」だけは人数分の支払いが必要!という点です。
クルーズ代金は外国籍のクルーズ船の場合、
- クルーズ代金(=基本料金)
- 諸税・港湾税
- 船内チップ(サービスチャージ)
この3項目から成り立つのですが、キャンペーン等で子どもへの配慮があるのは基本料金のみで「諸税・港湾税」だけは大人子ども関係なく、乗客全員の精算が必要な費用となっています。
関連記事>クルーズはオールインクルーシブ?料金に含まれるもの・含まれないものを解説します!
おわりに
クルーズにおける子ども料金、まとめると以下の通りです。
- クルーズには「子ども料金」は馴染みがない
→「大人と同額」or「3~4人目料金」が基本! - 一部、子ども料金の配慮があるクルーズ会社もある
→MSC、コスタ、ロイヤルカリビアン、ノルウェージャン - 基本料金が無料になっても諸税・港湾税は必要
この記事では上記3点ついて解説しました。
今回名前を出したクルーズ会社は全て「カジュアルクラス/カジュアル船」に位置づけられるクルーズ会社で、初めてのクルーズやファミリークルーズにおすすめのクルーズ会社です。
クルーズ会社のクラス(ランク分け)については別の記事でも解説しています。
関連記事>クルーズ船のランク分け?カジュアル・プレミアム・ラグジュアリーそれぞれの特徴をざっくり解説!
皆さまの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(あとがき)
子ども料金については私がクルーズ検索でよくお世話になっている(?)、IACEトラベルさんがクルーズ会社別の子ども料金の設定有無などを一覧でまとめてくださってます。
お子様向けサービス|クルーズ・航空券・ツアーのIACEトラベル
ざっと見るだけでもかなり参考になると思います。
(一部情報古いのもありますがご愛嬌ということで…)
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